日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床を円滑にするコツ!】術後の看護バンドルの効果

消化器外科の術後は疼痛や合併症によって離床がすすまないことがあります。そんな消化器外科患者さんの術後離床に参考となる報告が届きました。

この研究では、食道癌術後の患者さんに対して、呼吸ケア、心理的ケア、疼痛管理、栄養管理など、看護師が主導となってバンドルとしてアプローチをした効果を調査しています。その結果、バンドルアプローチをすると、術後合併症が有意に減り、離床が今までより円滑に進むようになったということです。

消化器外科術後のバンドルアプローチの効果は、他にも報告がありますが、患者さんの一番近くにいる看護師が主体となることの重要性を感じる研究です。

下記原典では、実際のバンドルアプローチの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Haiyan Chen et al. High-quality nursing can reduce the incidence of adverse events in esophageal cancer patients after operation in the intensive care unit and improve postoperative rehabilitation. Am J Transl Res. 2021 Oct 15;13(10):11851-11859.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8581859/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。