日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ADLの改善にはこれが大切!肺炎高齢者に効果的なアプローチとは】

高齢者の肺炎は予後不良につながるので、離床を含めた集中的なアプローチが重要です。そのような高齢者の肺炎と離床について、参考になる報告がありました。

この研究では、肺炎で入院した高齢者の、入院中の身体活動を活動量計で測定し、ADLとの関連を調査しています。その結果、歩行時間とADLに関連があることがわかり、歩行時間が1日10分増えるごとに、ADLが約8%改善するとしています。前傾側臥位のような“横”ではなく“縦”に離床をすすめることと、離床時間を意識してアプローチする重要性を感じる研究です。

下記原典では、歩行時間がADLに与える影響についても紹介されていて、参考になります。是非、ご覧ください。

Hyunjae Woo et al. Early walking time is associated with recovery of activities of daily living during hospitalization in older patients with community-acquired pneumonia: A single-center prospective study. Geriatr Gerontol Int. 2021 Oct 27.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34704663/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。