日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ポイントは72時間】脳梗塞患者さんの離床はどこに効く?

超早期離床の有名な研究であるAVERT第3報以降、脳卒中患者さんの早期離床の効果や安全性は不明なままです。

そのような、脳卒中患者さんの離床に関する新たな報告が届きました。この研究では、脳梗塞の患者さんを72時間以内の早期に離床した効果を調査しています。

その結果、72時間以内に早期離床することにより、1カ月後と3カ月後のADLレベルと機能レベルが有意に改善したというのです。

脳卒中患者さんでは、リスク管理をしながら、3日以内の離床を目指すことで、機能やADLの改善につながる可能性があると感じる研究です。

下記原典では、詳しい離床のタイミングや内容をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。

LiLi Liu et al. Effects of Different Intervention Time Points of Early Rehabilitation on Patients with Acute Ischemic Stroke: A SingleCenter, Randomized Control Study. BioMed Research International
Volume 2021, 7 pages.
https://downloads.hindawi.com/journals/bmri/2021/1940549.pdf

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。