日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【血圧変動に注意!】脳出血患者さんの安全な離床のタイミングとは

脳出血急性期患者さんの離床では、血圧変動がリスク管理の中で一番重要になります。

そのような、脳出血患者さんの離床中の血圧変動について、参考になる報告が届きました。この研究では、脳出血患者さんを発症24~72時間の早期に離床し、血圧の変動がどのくらい起こるかを検討しています。

その結果、離床中の血圧は、収縮期血圧 130 mmHg前後であり、血圧変動も上下 10 mmHgほどで安定し、安全に離床が可能なように保たれていたということです。脳出血患者さんは、発症24~72時間であれば、血圧に注意することで安全に離床することが可能と感じる研究です。

下記原典では、離床の進め方や血圧データの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Hsiao-Ching Yen et al. Effects of early mobilization on short-term blood pressure variability in acute intracerebral hemorrhage patients. Medicine (Baltimore). 2021 May 28; 100(21): e26128.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8154506/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。