
脳梗塞患者さんで血管狭窄がベースにある場合、離床を行うことで血流低下のリスクがあります。
この離床時の血流低下の影響について驚きの報告がオーストラリアから届きました。
脳卒中の超早期離床研究であるAVERTのサブ解析において、脳血管の高度狭窄や閉塞がある患者さんの転帰について調査されました。
その結果なんと、脳血管の高度狭窄や閉塞がある患者さんでは、死亡率が約30%、ない患者さんでは5%と驚くほど差があることが分かりました。
離床が血流低下などの影響のみならず、転帰不良にまで影響する可能性があると認識し、リスク管理に血管の評価はとても重要だと感じられる研究です。
下記原典では、血管狭窄と予後の詳細な関係をみることができ、とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Lilian B Carvalho et al. Occlusive Disease and Upright Activity in Acute Ischemic Stroke. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2021 Apr;30(4):105604.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33476962/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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