日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【こんなとき栄養はどうする?】臨床のギモンに応えるガイドライン

手術後の回復プログラムであるEnhanced Recovery After Surgery(ERAS)は、周術期の管理として重要といわれています。

ERASは、術後の離床、栄養療法、疼痛管理などを包括的に行うプログラムで、外科術後の患者さんを中心に効果が報告されていますが、臨床では重症例や合併症例など対応に困るケースもあります。

そのような中、ヨーロッパ臨床栄養代謝学会(ESPEN)から周術期の栄養ガイドラインの最新版が発表されました。

例えば、「高齢外科患者の栄養評価のタイミングはいつがよいか」「経口/経腸での適切な栄養素はなにか」「消化器術後どのくらい絶食時間が必要か」など、臨床で困るケースについて、エキスパートの意見が回答されています。

下記原典では、全37の臨床での疑問について、専門家の意見をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Arved Weimann et al. ESPEN practical guideline: Clinical nutrition in surgery. Clin Nutr. 2021 Apr 19;40(7):4745-4761.
https://www.clinicalnutritionjournal.com/article/S0261-5614(21)00178-3/fulltext

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。