日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【低酸素に要注意!離床による有害事象】

離床による有害事象に注意が必要なことは、周知のことですが、COVID-19患者さんでは少し特徴が異なるかもしれません。

COVID-19患者さんの離床による有害事象に関する報告が、アメリカから届きました。

Stutz らは、COVID-19患者さんの離床中の有害事象を調査しました。

その結果、離床を行った116例の患者のうち34%が、SpO2 80%未満の低酸素状態になったという驚きの結果でした。

この低酸素は一時的で、休憩によって全て回復しましたが、COVID-19患者さんは、離床により低酸素血症を起こしやすいことを念頭に、介入する必要があると感じる研究です。

下記原典では、低酸素以外の有害事象の発生率をみることができ、とても参考になります。

是非、ご覧ください。

Matthew R. Stutz et al. Early Rehabilitation Feasibility in a COVID-19 ICU. Chest. 2021
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8185320/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。