日本離床研究会誌
早期離床 ~ Early Mobilization Journal ~創刊にあたって
日本離床研究会は今年で発足 10 周年の節目の年を迎えます。これを記念し研究会誌「早期離床(英名 Early Mobilization Journal: EMJ)」が創刊の運びとなりました。
この 10 年間の活動で様々な出来事がありました。その間に大きく変わったことは、離床に関連するエビデンスが確固たるものになったことが挙げられます。以前から提唱していた「手術・入院直後から全身状態が落ち着く前に離床を検討し、可能な限り座位・立位を目指す」ことを行うことで、入院期間の短縮・QOL の向上、ADL の早期回復など、目覚ましい効果が報告されています。しかし、まだ国内においては、寝たきりが多いのも実情です。この会誌と我々の活動によって、こうした最先端のエビデンスと臨床の乖離(かいり)が少しでもなくなれば幸甚です。
これからの 10 年、日本離床研究会はさらに進化して参ります。当会学術研究部は、日本離床学会と名称を改め、学術的活動を強化して参ります。また会員の皆さんを中心に、離床に関する研究・調査にもご協力いただき、日本における離床のエビデンスを海外に向けて発信していきます。
さらに、離床インストラクター・アドバイザー制度にも力を入れ、各地の離床教育の核となる人材育成、研究員の抜擢、講師として活動するための選抜制度の制定、などを行って参ります。
また新たな会員サービスも開始されます。本誌の配布だけでなく、インターネットを使った離床相談サイトの開設、臨床で役立つ離床カードの配布など、より充実した内容を設定していきます。
これからまた 10 年、日本離床研究会はさらなる飛躍を目指して “ 前へ” 進み続けます。どうかこれからも当会の活動にお力添えいただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
日本離床研究会 代表理事
早期離床 1
Early Mobilization Journal vol.1
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