質問
訪問サービスの利用者さんの離床安静度の確認は、 訪問スタッフから担当医に連絡して行うべきでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
生活期の安静度は、「本人」や「家族」から医師に確認してもらうのが現実的です。
なぜなら、自施設でない病院の医師に電話等で直接連絡するのは、難しいからです。
作業としては出来るのですが、医師の多忙さや数ヶ月〜数年に1回くる外来患者さんを、
細かく覚えていない可能性もあります。
そのため、「本人」や「家族」が診察してもらっているタイミングで確認することをお勧めします。
「でも、ご本人からだと安静度を変えてもらったりするのは、難しいのでは?」
と、疑問に思った方もいるかと思います。
そのような方へ向けて、安静度が変わった実際の症例を紹介します。
脳梗塞後、自宅で生活されていた80代のA様。
ある日、A様はベッド柵に肋骨をぶつけて、肋骨骨折の診断。
整形外科の医師からは1ヶ月安静の指示。年齢と状況を考慮すると、1ヶ月安静は、寝たきりになる可能性が高いと判断して、
1週間後の再診時に、ご家族を経由して安静度の再確認を実施。
すると、「バンド使用しての立位やトイレは可」、との安静度の変更指示がもらえました。
このように、「本人」や「家族」を介しての、安静度確認は意外と有効です。
是非、試してみてください。