日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.479 【意識を変えるBeDoHave】後輩とのコミュニケーションに関するQ&A

質問

何度注意しても変わらない、意見を引き出そうと思っても引き出せない後輩がいます。どのように関わるのがよいですか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

職場の後輩や新人指導でよく聞かれる悩みですが、“BeDoHaveの法則”が役立つと思います。BeDoHaveの法則は、Be(自分自身のあり方)、Do(行動すること)、Have(望む結果を手に入れる)というコミュニケーションの手法です。

通常、後輩指導をするときに、Have(望む結果を手に入れる)を重視しがちですが、まずは、Be(自分自身の現状をしっかり見つめ)、次にDo(行動の見本を示したあと、やって見せ)、その上でHaveの結果につなげるという順序を重視するというのがコツです。その理由は、Have(結果)が先にくると、その後の行動が減点方式でモチベーションが下がるのに対して、Be(自分自身のあり方)にフォーカスすることで、理想の自分を設定して、そこを目指すことで、加算方式になるので行動が変わり、結果がついてくるというのがポイントなのです。

ちょっとした思考の違いですが、思考の過程が異なるので、是非、意識してみてください。是非、参考にしてみてください。