
質問
酸素投与中の患者さんで口呼吸になり、口腔内乾燥が強い患者さんがいます。どのように対応すればいいですか?
回答
「口呼吸」と「口腔内乾燥」の原因を分けて考えることが大切かと思います。
「口呼吸」の原因としては、鼻閉や低酸素が挙げられるため、鼻づまりはないか、酸素濃度は適切か確認し、問題があれば多職種で対策を検討しましょう。
口呼吸が改善しても口腔内乾燥が改善しない場合は、脱水状態であることをまず疑います。
脱水があれば、水分バランスの補正が必要となります。
水分バランスの補正を行った上で、口腔内乾燥の訴えが強い患者さんへのプラスアルファのケアもお勧めです。
お勧めのケアとしては、毎回の口腔ケアのときに、保湿ジェルにて口腔内の湿潤を保つことと、口唇や唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)をマッサージし、唾液の分泌を促進することです。
原因を見極めて、対策を立てて口腔内乾燥の改善につなげてください。
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