質問
信頼関係の構築の手順が大切であることを再認識しました。その手順のなかで相手の感情を質問するときに、「どうしてそれが嫌いなのですか」などとネガティブな内容を聞いたあとの受け答えの仕方について教えてください。
回答
回答者：曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
ネガティブな感情を聞く場合は“さらっと”質問するのがコツです。具体的には、「どうしてそれが嫌いなのですか」の”どうして”が、ややネガティブを強調する雰囲気をもっているので「嫌いな理由はなんですか？」とさらっと聞くと良いと思います。その後の質問がしやすくなります。
さらにその後の受け答えについて、まず回答が返ってきたら、相手がそのような感情を持っている事について承認/共感してください。「なるほど、その部分が嫌なんですね」「なるほど、あなたはそこが嫌なんですね」等々
次は種々の対応が考えられますので、いくつかの質問を考えておくとよいと思います。代表的な例として、嫌な部分について「あなたにとって理想的な状態とは」と
嫌な部分がどう変わると良いのかと聞きます。回答があったら、「その理想的な状態にするには、なにか方法はありますか？」と自分で行動し理想に近づける可能性を質問することで考えてもらいます。そうすると、ネガティブな感情を引き出し、それをどうポジティブに変えるかの思考に切り替えるか考えることにつながると思います。参考にしてみてください。