日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.248 【意外な方法がポイント!】糖尿病合併症に関するQ&A

質問

足潰瘍は早期の対応が大切だとわかりましたが、自覚がない糖尿病患者さんだと、足の異常に気がつかず放置されることもあります。早期に足の異常をみつけるコツがあれば教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

ズバリ、アキレス腱反射がお勧めです。糖尿病性神経障害の患者さんでは、下肢の腱反射であるアキレス腱反射が低下もしくは消失していることが多く、足の異常の早期発見に有用です。糖尿病性神経障害でアキレス腱反射が低下する理由としては、アキレス腱反射は腰から下肢末梢までの最も長い反射弓の検査なので、神経障害が反映されやすいという特徴があるためです。

これに加えて、足のしびれや痛みを認める場合は、糖尿病性多発神経障害の疑いがあるため、早めに専門医に診てもらう必要があります。

疑わしい糖尿病患者さんがいたら、是非、アセスメントしてみてください。