日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.226 【ポイントは10分!けいれん発作後にマークすべきポイントとは】

質問

けいれん発作のアセスメントシートは参考になりましたが、実際、けいれんの患者さんを目の前にすると、冷静に色々みることは難しい中で、なにを優先して診るすべきですか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

ご質問の通り、何度けいれん発作の患者さんを経験しても、冷や汗をかいて焦りますよね。

その中でも、「けいれんの持続時間」と「目の向き」は特に重要です。

「けいれんの持続時間」は、“10分”を超える場合や、1日のうちに発作を繰り返す場合は、けいれん重積発作といって、緊急性が高いけいれん発作であるため注意が必要です。

また、「目の向き」については、けいれんの場合は、けいれん中に眼球が偏位している側と対側に病巣が疑われるため、診断に重要な情報となります。例えば、けいれん時に眼球が右側に偏位していたならば、左の脳内に異常が疑われるということです。

このように、焦る状況であっても、緊急性や診断の補助となる情報を最低限記録するようにしてみてください。