日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【術式でここが変わる!】TKAに関するエビデンス

人工膝関節全置換術(TKA)の離床やアプローチでは、侵襲方法を意識することが重要です。そんなTKAの術式による、術後の回復の違いを比較した、興味深い報告が届きました。

この研究では、TKAを受けた約5000例のデータを分析し、TKAの侵襲方法の違いにより、膝関節の可動域や機能予後の影響を調査しています。その結果、短期的な膝関節の機能に差はなかったものの、内側広筋を温存するsubvastusアプローチでは、約10度も関節可動域の回復が良好だったということです。TKA術後の離床やケアでは、術式を意識したアプローチが重要だと感じる研究です。

下記原点では、術式別の関節可動域や膝関節機能の数値をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Pierre-Alban Bouché et al.Comparative Efficacy of the Different Surgical Approaches in Total Knee Arthroplasty. J Arthroplasty. 2021 Mar;36(3):1187-1194.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33109416/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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え?知らないで介入してるの??整形外科術式別にみる“踏み込んだ”疾患アプローチ下肢編変形性膝関節症編
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