高齢者の低栄養は離床の阻害因子になるため、早期からリスクを見つけて対策することが重要です。そんな高齢者の低栄養リスクについて、興味深い報告が届きました。
この研究では、468名の高齢者を対象に、手段的日常生活活動(IADL)・知的活動・社会的機能が、将来の低栄養に関連するか、2年間の追跡調査をしています。その結果、IADL・知的活動・社会的機能の中で、IADLが独立した低栄養の危険因子だということがわかったということです。
IADLとは、掃除・料理・買い物など、高齢者の自立に重要な応用的な生活動作のことで、離床による身体的アプローチに加えて、IADLも含めた活動の自立を促すことが重要だと感じる研究です。下記の原典では、IADLと低栄養の関連について詳細を見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Koutatsu Nagai et al. Decline of instrumental activities of daily living is a risk factor for nutritional deterioration in older adults. BMC Geriatr. 2023 Aug 9;23(1):480.
https://bmcgeriatr.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12877-023-04185-6
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