
肝不全の患者さんにサルコペニアが合併すると悪いイメージがありますが、具体的になにが悪いのでしょうか?そんな肝不全の患者さんに対するサルコペニアの影響について、驚きの報告が届きました。
この研究では、肝不全の患者さん約110名について、サルコペニアの有無による影響を調査しています。その結果、肝不全にサルコペニアが合併していると、敗血症の発生率が20%以上高く、死亡率はなんと30%以上高いという驚きの結果でした。肝不全患者さんは、介入によるリスクも高い症例ですが、リスク管理下で活動と栄養療法を促す重要性を感じる研究です。
下記原典では、敗血症や死亡率以外の比較データの詳細をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Saniya Khan et al. Sarcopenia is the independent predictor of mortality in critically ill patients with cirrhosis. J Clin Transl Res. 2022 May 25;8(3):200-208.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9260346/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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