日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【フォローで変わる!】腎障害の再入院を予防するコツ

腎障害の患者さんに対しても、離床や運動、合併症管理は重要と思っても、患者さん自身の認識が不足していて、指導が進まないと悩むことはありませんか?そんな、腎障害の患者さんに対する、回復プログラム導入について参考になる報告が届きました。

Singhらは、急性腎不全で入院した患者さんに対して、入院中~退院後を通じて行う腎臓病回復プログラムを導入した効果を調査しています。回復プログラムには、腎臓病の病態、血圧モニタリング、水分・投薬管理、腎毒性回避など、再発を予防するための教育や指導が含まれていました。その結果、回復プログラムは退院30日後の再入院率と死亡率を減らす可能性があるというのです。患者指導は入院中で終わりがちですが、退院後のフォローアップも重要と感じる研究です。

下記原典では、実際の回復プログラムの詳細をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Gurmukteshwar Singh et al. Post-Discharge Mortality and Rehospitalization among Participants in a Comprehensive Acute Kidney Injury Rehabilitation Program. Kidney360. 2021 Jul 13;2(9):1424-1433.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8786140/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。