日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【どれかが効果的?】パーキンソン病に対するアプローチはどこに効くのか

パーキンソン病に対するアプローチには、有酸素運動、バランス練習、筋力トレーニングなど、様々ありますが、どれが効果的なのか悩むことはありませんか?そんな、アプローチの悩みに参考になる報告を紹介します。

Radder らは、パーキンソン病に対するアプローチに関する、191の研究を分析し、どのアプローチが何に効果があるのかを調査しています。その結果、筋力トレーニングやトレッドミルは歩行を改善し、太極拳は運動障害・バランス・歩行の改善に、従来の理学療法は運動障害・歩行・QOLの改善に効果があるということです。どのアプローチがどのような効果があるかを知ることで、患者さんの好みに合うアプローチを選択でき、モチベーション向上につなげることができると感じる研究です。

下記原典では、上記に紹介した以外のアプローチと効果も紹介されており参考になります。是非、ご覧ください。

Danique L M Radder et al. Physiotherapy in Parkinson’s Disease: A Meta-Analysis of Present Treatment Modalities. Neurorehabil Neural Repair. 2020 Oct;34(10):871-880.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7564288/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。