日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ビデオ vs 電話】在宅での離床に効果的なのは?

慢性呼吸不全(COPD)の方は、在宅で活動を促しても、継続が難しいと感じたとこはありませんか?そんな、COPD患者さんの在宅での活動継続に、ヒントとなる報告が届きました。

Santiworakul らは、在宅療法しているCOPD患者さんに対して、8週間の運動指導の実施に、ビデオ通話と普通の電話のどちらが有効か調査しました。その結果、ビデオ通話の方が有意に下肢筋力などの運動機能改善が得られたというのです。離床や活動のモチベーション維持には、動画など動きのある見本がある方が、継続しやすく効果的だと感じる研究です。

下記原典では、実際に指導した運動の内容を詳しく見ることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Anoma Santiworakul et al. A Home-Based Multimedia Pulmonary Rehabilitation Program Improves Clinical Symptoms and Physical Performance of Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease. Int J Environ Res Public Health. 2021 Oct 31;18(21):11479.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8582790/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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