COVID-19感染症によって、呼吸器症状などを起こすことは有名ですが、嚥下にはどのくらい影響があるのでしょうか?
そんな疑問に参考となる報告がイタリアから届きました。
Marianoらは、挿管されていない、比較的軽症のCOVID-19の患者さんについて、入院中と退院後にどのくらい嚥下障害があるかを調査しています。
その結果、嚥下障害の発生率は、入院中で20%、退院6か月後には5%で、意外に高い合併率だったというのです。
挿管されていない軽症COVID-19患者さんでも、嚥下障害の可能性を疑い、アセスメントや対策をする必要性を感じる研究です。
下記原典では、詳しい嚥下障害の程度やとるべき対策についてみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。
Gianluigi Mariano Grilli et al. Dysphagia in non-intubated patients affected by COVID-19 infection
Eur Arch Otorhinolaryngol. 2021 Sep 1;1-7.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8408570/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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