日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【循環不全でも諦めない!】最新デバイスが離床を可能にする

新しい補助人工心臓デバイスである左室補助装置は、左室に直接ポンプカテーテルを挿入し、左室負荷を軽減するもので、日本では2017年から導入されました。

その左室補助装置(Impella 5.0)を使用し、積極的に離床をすすめた事例に関する貴重な報告が日本からありました。

事例は39歳の重症心不全急性増悪の患者さんで、左室補助装置(Impella 5.0)挿入後、早期離床を実施したところ、有害事象はなく退院するまで改善したということです。

重症心不全というハイリスクな患者さんでも、デバイスのサポートがあることで、安全に離床ができる可能性があることを感じる報告です。

下記原典では、詳細な離床介入の経過とアセスメントの記録をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Kohei Nozaki et al. Hemodynamic Changes During Neuromuscular Electrical Stimulation and Mobility Therapy for an Advanced Heart Failure Patient with Impella 5.0 Device. Int Heart J. 2021 May 29;62(3):695-699.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ihj/62/3/62_20-632/_article

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。