
質問
DVTの超音波所見で、離床のリスクが高い所見はどのようなものですか?
回答
結論から言うと、「新鮮血栓」と「中枢型」の深部静脈血栓症(DVT)はリスクが高い所見になります。
下肢静脈エコーで確認された「新鮮血栓」は、血栓が浮遊して二次血栓を生じやすく、立位・歩行により血栓を遊離させてPTEを引き起こすリスクがあります。新鮮血栓とは名前の通り、出来たばかりの血栓のことで、超音波画像では、血栓が均一で、低輝度に写る特徴があります。
さらに、腸骨・大腿・膝窩静脈での「中枢型DVT」は、肺血栓塞栓症(PTE)へ移行するリスクが高いため、抗凝固療法(ヘパリン投与またはワーファリン、DOACの内服)が行われます。現在、抗凝固療法を施行していれば離床を進めると示しているガイドラインもあります。
DVT患者さんの離床は医師を交えて病棟ごとに基準を作り、進めていきましょう。
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