質問
動作時に息切れがひどいCOPD患者さんがいます。どのように離床の指導したらいいですか?
回答
動作時には「フ―」と息を吐くようにして、動作と呼吸が同調するように患者さんに指導しましょう。
COPD患者さんは、気道の通り道が狭くなり、息を吐き切ることが難しいために、肺に空気が残っている状態です。吐ききれない空気が残っているために、新しい空気を取り入れようと思っても、十分に息を吸うことができず、動作時に息切れしてしまいます。なので、肺に残っている空気を出し切るイメージで、細く長く息を吐くように伝えましょう。
たとえば、歩行では、歩き出す前に息を吸う、4歩歩く間、息を吐き続ける、次の2歩で息を吸うという具合に指導します。更衣動作も息切れを起こしやすい動作です。更衣動作前に息を吸い、息を吐きながら服を着る。動作後は休憩して息を整えるというように、休息のタイミングまで指導しましょう。
呼吸の指導とともに、息切れが起こりにくい姿勢のアドバイスも大切です。肩より手を上に上げたり、前かがみになったりすると息苦しさが増すため、服の頭を通す、歯を磨く、お茶碗を保持するなどの動作は机に肘をついて行うなど、患者さんの生活スタイルに合わせて、動作方法や環境設定を確認していきましょう。
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