日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.584 【アプローチすべき張本人】運動制御と離床に関するQ&A

質問

運動制御ってよく聞きますが、離床とどのように関連するのですか?

回答

運動制御と聞くと、何だか難しく感じるかもしれませんが、かみ砕いていうと「目的を持って思い通りに動かすためのシステム」ということです。離床もただ起こすだけではなく、目的をもって活動につなげることが重要と言われているので、運動制御と離床は切っても切れない関係があるのです。

もう少し詳しく解説すると、筋肉が収縮して、関節が動くことは運動、座位・立位・歩行という離床レベルは動作を表し、運動制御ではありません。感覚や姿勢のコントロール、認知機能まで、脳・神経・身体が一体となって働いた時、システムは運動制御と呼べます。目的をもって離床や活動を改善するためには、運動制御に問題がないかアセスメントするため、脳・神経・身体をみる必要があります。

ただ離床するだけではなく、患者さんの身体・神経システムなど多角的な視点から、アセスメントとアプローチを行うことが、これからの離床には重要だと考えます。離床やアプローチの成果を上げたい、効率的にADLの回復を援助したいという方は、是非、意識してみてください。

〇脳卒中と運動器疾患の「運動制御」マスターコース 全2回
※2回まとめて受講で2000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x91-2024#/

[単回での参加できます]
3月31日(日) 10:00~16:00 ※2週間見逃し受講期間有り
脳卒中と運動器疾患の「運動制御」マスターコース 運動器疾患の運動制御編
【講師】石井 慎一郎 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r221-2024#/

4月29日(月・祝) 10:00~16:00 ※2週間見逃し受講期間有り
脳卒中と運動器疾患の「運動制御」マスターコース 脳卒中の運動制御編
【講師】増田 司 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r222-2024#/