質問
動作介助の際に、患者さんが不快にならないようにするためには、手の触れ方以外にもコツはありますか?
回答
患者さんが動くときの目線の先を邪魔しないようにしましょう。起き上がり動作の介助を例に説明します。
軽介助の患者さんの場合では、常に動作の方向や、目線の先を邪魔しないように介助することを心がけることが重要です。写真のように、起き上がり時に頚部を支えている介助者の上肢は、患者さんにとっては、徐々に顔に腕が近づいてくるように感じます。
人にはパーソナルスペースがあり、45cm以内に他人が近づくと不快に感じるといわれます。動作とともに患者さんの脇へ移動し、腕が顔に近づかないよう配慮すると、患者さんは自らの力で動きやすくなり、結果として残存機能を最大限引き出すことができると思います。是非、介助のときに意識してみてください。
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