質問
物盗られ妄想の患者さんに財布を盗んだと怒られて落ち込みました。どのように対応すればよいのでしょうか？
回答
物とられ妄想の患者さんは、心から質問者のことを怒っているのではなく、大切なものが無くなったと不安に感じた防衛反応でそのような言動をしていると考えられます。
物盗られ妄想は、「自分がなくした」と考えるよりも、「誰かに盗られた」と、他人に責任転嫁することで、自分の不安を消している防衛反応と考えられています。そのため、怒鳴られても、自分が責められているというより、患者さんが不安を感じていると考え、落ち込まず、対応していきましょう。
一方で、安易に探し物を見つけて「ここにありますよ！」と教えると、自分の近くにある物が見つけられなかった、という恥ずかしさなどから、怒りの感情につながる可能性があります。安易に「あったよ」と伝えるのではなく、話の流れや環境をうまく利用して、見つける工夫をしてみましょう。
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