日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.546 【食欲不振で離床が進まない】がん患者さんに関するQ&A

質問

胃がん術後の患者さんで食欲がなく、低栄養で離床が進まない患者さんがいます。栄養を改善するにはどうすればよいでしょうか。

回答

胃がん術後は、消化管の活動低下のほか、本来胃上部から分泌される、グレリンというホルモン分泌が低下するため、食欲低下が生じやすくなります。対策として、アナモレリン塩酸塩という薬剤があり、グレリン様作用があり、がんの食欲不振やがん悪液質による体重・筋肉量減少の軽減に効果が期待できます。

アナモレリン塩酸塩の副作用として、約10%に房室ブロックなどの徐脈性不整脈が起こるとされているため、心電図変化や離床中の脈拍のチェックをすることが重要です。がん患者さんの食欲不振の際には、参考にしてみてください。

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