日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.537 【離脱の目安はこれ】NPPVに関するQ&A

質問

NPPV導入後、改善して離脱できる目安はありますか?

回答

NPPV導入後は効果の有無によって離脱や中止を検討します。

導入後、原疾患の治療経過が良好で意識レベル、血液ガスデータや呼吸回数・呼吸困難感が,改善傾向の場合は、徐々に呼吸器の設定をマイルドにしていきます。具体的には呼吸回数(バックアップ回数)、IPAP、EPAP、FIO2などを徐々に下げていき、前述の評価項目に変化がないか評価します。離脱の目安としてIPAPは6~8cmH2O、EPAPは4cmH2O程度、FIO2は30%(0.3)以下の設定でSpO2が97%以上保持可能な場合(ベースラインによる)と考えます。

上記設定でも問題なさそうであれば、酸素投与デバイス(単純フェイスマスクなど)に変更し、低酸素血症に留意しながら離脱の時間を設定していきます。その際は、いつでも再装着できる環境を整えておきましょう。

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