質問
ポジショニングのやり方はもちろん重要ですが、1日の体位管理と考えたときに、側臥位と背臥位の割合はどのように考えればいいでしょうか?
回答
禁忌がない限りは基本的に離床を進めていきますが、24時間を考えたときに、ベッド上のポジショニングの時間配分も重要ですよね。側臥位と背臥位の割合ですが、患者さんの特徴に合わせて変えることをお勧めします。
例えば円背が強い患者さんでは、側臥位が楽な姿勢ですが、側臥位は体幹の屈曲を強める傾向があるので、円背が悪化していきます。円背の改善を目指すならば、クッションを入れた背臥位の時間を長めにすると良いと思います。背臥位8:右側臥位1:左側臥位1のようなイメージです。
一方で、体幹の反り返りが強い脳卒中患者さんでは、反対に側臥位の時間を多くすることで体幹の屈曲を促します。こちらは、背臥位2:右側臥位4:左側臥位4のようなイメージです。
もちろん、背臥位は誤嚥性肺炎のリスクもあるので、患者さんのリスクとベネフィット(利益)を天秤にかけて、体位管理の配分をチームで考えてみてください。
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