質問
人工骨頭置換術の前方アプローチでは、脱臼以外に注意すべきことはありますか?
回答
人工骨頭置換術の前方アプローチでは、大腿骨前方滑走症候群に注意すべきです。大腿骨前方滑走症候群は、「股関節の前が詰まったような感じがする」と患者さんが訴えるもので、具体的には、大腿骨頭の前方に位置する腸腰筋が圧迫されることで起こる痛みや違和感のことです。大腿骨前方滑走症候群の原因は、前方アプローチのときに、関節包を切開することで、大腿骨が不安定になり、股関節を伸展するときに、大腿骨頭が前方に移動することで、腸腰筋を圧迫するためといわれています。
この症状を改善するためには、腸腰筋を圧迫する要因が、寛骨側と大腿骨側どちらかにあることが考えられるので、原因をアセスメントした上で見極めて、アプローチすることが重要です。
下記講座では、大腿骨前方滑走症候群の原因を見極めるアセスメント方法と、痛み・違和感を改善するアプローチについて実演を交えて解説されます。是非、ご参加ください。
[股関節に負担となる動作と回避する方法ついて学びたい方は]
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