質問
静止立位と動的立位での荷重練習のポイントを教えてください。
回答
股関節術後の荷重練習は、歩行動作獲得につながる重要な練習です。基本的には静止立位での荷重を行い、十分荷重できてから動的な荷重練習に移行します。静止立位での荷重練習は、平行棒内で行うと思いますが、痛みや恐怖感から、重心移動が上半身のみとなっていることがあります。指導のポイントとしては、骨盤帯と肩甲帯が平行にスライドするよう荷重をかけるようにします。人間の重心は骨盤周囲にあるので、骨盤帯が移動することが重要です。
これができるようになってきたら、歩行場面での動的荷重練習に移行します。動的荷重でのポイントは、健側の振り出しにフォーカスして指示を出すことです。多くの場合、患側での荷重に恐怖心があり、患側の荷重時期を短くするために、健側の振り出しが短くなります。
この状況で、患側で支えることを意識させると、より恐怖心が増強するリスクがあるので、「良い方の脚(健側)をもう少し大きく出してみましょう」など、健側に対して指示をすることで、間接的に患側の荷重を促すのがコツです。是非、試してみてください。
[股関節疾患に対する効果的なアプローチについて学びたい方は]
6月11日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
2ステップで極める整形外科 機能障害の核心を見抜く!百戦錬磨の臨床眼と治療戦略 股関節アプローチ編
【講師】瀧田 勇二 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r161-2023#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet