質問
動作の見本を患者さんに見せる時に、向かい合わせに見せる場合と、同じ方向を向いて見せる場合では、どちらが良いのでしょうか?
回答
どちらの向きでもよいですが、左右は患者さんに合わせるのがポイントです。病棟でのADL指導やリハビリ場面で、動作の見本をスタッフが患者さんに見せることはよくあると思います。見本の提示方法には「一人称的イメージ」「三人称的イメージ」の二つがあり、ここでは車のハンドル操作を例に説明します。
「一人称的イメージ」は左の写真のように、患者さんの視点に立って、見本を見せる方法で、患者さんと同じ向きで情報を提示できるのが利点です。「三人称的イメージ」は右のイラストのように、患者さんと正対するように立ち、見本をみせる方法で、スタッフの表情を含めて指示を伝えやすいのが特徴です。二つの方法は、どちらも運動学習の効果があることが示されていますが、三人称的イメージを用いる場合は、左右を患者さんに合わせて提示することがポイントです。
例えば、患者さんがハンドルを右に切る時にはスタッフはハンドルを左に、患者さんがハンドルを左に切る時にはスタッフはハンドルを右に切るように見せます。何気ない動作指導ですが、患者さんが習得しやすい方法を選択し、効果的な指導ができるように参考にしてみてください。
[運動学習の基礎と実践について学びたい方は]
5月7日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
勘と経験だけの介入に喝!離床の効果を爆上げするための運動学習理論マスター講座 運動学習の応用編
【講師】鈴木 博人 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r159-2023#/
勘と経験だけの介入に喝!離床の効果を爆上げするための運動学習理論マスター講座【全2回】
※2回まとめて申し込みで2000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x50-2023#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet