質問
人工呼吸器装着中の患者さんを離床したときに、頻呼吸がみられた場合は、すぐに離床を中止したほうがよいでしょうか?
回答
人工呼吸器を装着中の患者さんが頻呼吸を示した場合は、原因を特定して対して改善するかアセスメントし、改善が得られなければ中止を検討しましょう。 まずは呼吸器の設定や装着方法に問題がないかを確認し、必要に応じて人工呼吸器の調整を行いましょう。
特に、モードがSIMVやCPAPになっている場合、PSの圧設定が低いと頻呼吸になる場合があります。PSの設定が適切でない場合は、患者さんの状態をアセスメントした後、主治医に相談しましょう。
また、回路内に結露が溜まっていると、水の振動を自発呼吸と勘違いして、必要のない換気を行ってしまうケースもあります。 回路内の水の廃棄も、定期的に行うことがポイントです。
これらの設定や機器の異常がないにも関わらず、頻呼吸がみられる場合は、離床の負荷が高すぎるか、ベースの呼吸状態が悪化している可能性があるので、速やかに報告する必要があります。離床を進める時には、事前にどのようなリスクがあるのかを多職種で把握し、適切なリスク管理方法や対応を決めておきましょう。
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