質問
脱水にもいくつか種類があるということですが、臨床で起こりやすいものにはどのような種類がありますか?
回答
水分欠乏型の脱水と、ナトリウム(Na)欠乏型の脱水があります。脱水とは、体水分である水とナトリウムの欠乏した状態と表します。臨床的には、高熱が持続して発汗が多い患者さんでは、水分喪失がメインの脱水を起こしやすくなります。この場合は、口渇や尿量減少が症状として出現します。対策として電解質よりも水の補充が必要になります。
対して、下痢や利尿剤を使用している患者さんは、水と電解質を両方喪失するため、ナトリウム(Na)欠乏型の脱水になります。この場合は、血圧低下やめまいが出現しやすくなります。対策としては、生理食塩水など電解質と水の両方の補充が必要となります。
どちらの脱水も離床の阻害因子となりますが、症状と対応が異なるので、ひと言で「脱水」といっても、その原因を見極めることが重要となります。血液データや背景の病態も把握するようにしましょう。
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