日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.378 【中間広筋の収縮がポイント!】内部障害の膝痛へのアプローチ

質問

偽痛風の膝の痛みが強くて離床が進まない患者さんがいます。薬以外にできるアプローチはありますか?

回答

中間広筋の収縮と、足関節の可動域拡大に対してアプローチしましょう。偽痛風は、加齢やホルモン・電解質異常が原因で起こる関節の炎症といわれています。まず炎症があり、痛みが強い状態での離床や活動は難しいと思いますので、炎症を緩和するアプローチが必要となります。

我々にできることに、中間広筋の収縮があります。中間広筋の下にはいわゆる膝の水が溜まる、膝蓋上囊があります。この水の中に炎症物質が増加して炎症が悪化するので、軽い膝伸展運動を行って中間広筋の収縮を促してみてください。膝伸展運動を繰り返すことで、膝の腫れと痛みは改善する事例も経験します。

また、膝の炎症が起こる要因として、隣接関節である足関節の可動域が減少していることがあります。足関節の柔軟性を改善することも、偽痛風の改善や再発防止に重要ですので、併せてアプローチしてみてください。

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