
質問
チーム連携のコツに誉めない・叱らないとありましたが、実際の現場では難しいと感じました。なぜ誉めると叱るはいけないのでしょうか?
回答
誉めると叱るは上下関係を生み出すので、良くないと言われています。アドラー心理学の理論に「横の関係」というものがあります。仕事上の立場が上下であっても、自分以外の他人は全て対等な関係という考え方です。叱るのはダメ、はまだしも、誉めるのも良くないというのは、確かに理解しにくいと思います。
よく考えてみると、誉めるというのは上司が、部下に対して「よくやった」と誉めるので、上下関係の象徴のような行為なのです。すると、部下は誉められないと頑張らないという心理状態に陥ります。叱るも同様で、部下は叱られないために仕事をしようというモチベーションになり、のびのびと活気のある職場環境にはなりません。
横の関係を意識したコミュニケーションでは、プロジェクトを達成した部下がいたとしたら、「〇〇さんが中心で引っ張ってくれてとても助かったよ、ありがとう」などと声をかけると対等な関係になります。また、部下が仕事でミスをした場合には、「次に同じエラーが起きない方法を考えよう」をすれば、ただの叱責にならずに、チームとして問題に取り組む横の関係になります。
ちょっとしたことで、チームのコミュニケーションが変わるので、「横の関係」を意識してみてください。
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