質問
多職種との連携において、忙しい職種の方とうまくコミュニケーションが取れません。うまくコミュニケーションをとるコツはありますか?
回答
多職種とのコミュニケーションのコツはズバリ、「端的にわかりやすい言葉で伝える」ことに尽きると思います。専門職同士のコミュニケーションでは、無意識にその職種特有の専門用語を使用していて、伝えたいことが上手く伝えられないことがあります。これではその都度確認が必要となり、円滑なコミュニケーションができません。
そこで、相手の頭の中を想像して声かけすることが重要になります。実際の場面で説明すると、OTやPTが看護師に対して病棟ADLの変更を伝える際に、杖のことを「T-cane」と表現するとなかなか伝わりにくいです。直接伝える場合はその場で聞き直せばよいですが、カルテで伝える場合にはその都度確認する必要があるので、コミュニケーションロスにつながります。どうしても専門用語を使う必要がある時には、補足を付け加えるとより親切です。
また、伝えた後に相手の表情を観察し、理解できていないようなら補足説明を入れましょう。特に急性期の病院では患者さんの状態が変化しやすく、コミュニケーションロスが大きな事故につながることも考えられます。だからこそ、相手に合わせた伝え方を意識していきましょう。
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