質問
膝の痛みで屈曲制限がある場合、どこからアセスメントすべきでしょうか。
回答
膝の屈曲制限を起こす要因はいくつかありますが、中間広筋の癒着をまずチェックしてみましょう。中間広筋は手術の侵襲や術後の炎症の影響で、周囲の脂肪体などと癒着して硬くなることが多くあります。中間広筋は解剖図で見ると大腿直筋の下に位置し、注目すべきは、膝関節を屈曲したときに左右に広がりながら平らに薄くなって伸びるのです。
しかし、中間広筋が硬くなると左右に広がることができず、痛みを生じる原因となります。大腿中央の大腿直筋の深い位置で中間広筋の硬さをチェックすることができます。膝伸展位で大腿中央の筋を、上方につまみ上げるように持ち上げてみると、中間広筋が硬くなっている人は全然持ち上げることができません。そのような場合は、関節可動域エクササイズの前に、ストレッチや筋膜に対するアプローチで癒着を緩める必要があります。是非、膝屈曲制限の患者さんではチェックしてみてください。
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