日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.184 【ポイントは200!】ドレーン挿入時の離床のコツ

質問

胸腔ドレーンが挿入されている患者さんで、痛みが離床の注意点とありましたが、痛みの他に注意すべきことはありますか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

胸腔ドレーン挿入部の疼痛コントロールは確かに大切です。

その他の離床のコツとしては2つの「200」を覚えておいてください。

始めの200は、1時間に200mL以上の出血がある場合です。これは、止血できないアクティブな出血があり、処置が必要なサインです。すぐに離床はストップして報告しましょう。

もう1つの200は、1日に200mL以下の胸水の排出です。これくらいの量になるとかなり少量なので、ドレーンを抜ける状況と考えられます。進言をしてドレーンを抜去してもらい、リスクの少ない状況で離床をすすめていきましょう。

胸腔ドレーンの患者さんを担当したら、是非、「200」に注目してみてください。