質問
胸腔ドレーンが挿入されている患者さんで、痛みが離床の注意点とありましたが、痛みの他に注意すべきことはありますか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣
胸腔ドレーン挿入部の疼痛コントロールは確かに大切です。
その他の離床のコツとしては2つの「200」を覚えておいてください。
始めの200は、1時間に200mL以上の出血がある場合です。これは、止血できないアクティブな出血があり、処置が必要なサインです。すぐに離床はストップして報告しましょう。
もう1つの200は、1日に200mL以下の胸水の排出です。これくらいの量になるとかなり少量なので、ドレーンを抜ける状況と考えられます。進言をしてドレーンを抜去してもらい、リスクの少ない状況で離床をすすめていきましょう。
胸腔ドレーンの患者さんを担当したら、是非、「200」に注目してみてください。
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